山楂子さんざし)” の例文
白樺、白楊はくやう、楡、山楂子さんざしかしなどの木が、やつと芽を吹いたばかりである。楡の木の背後うしろには黒樺の花が満開してゐる。ルスチニア鳥がき側で一羽啼いてゐる。
彼が村から出ると、道の曲がり角に、山楂子さんざしまがきの根元の斜面に、盲目娘のすわってるのが見えた。
いぬぜりふる山楂子さんざしの垣根のはしに連なりぬ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
山楂子さんざしという木の実である。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
山楂子さんざしの芽もこわごわと
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雨を山楂子さんざし
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)