“山楂”の読み方と例文
読み方割合
さんざし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
星の光は薔薇ばらの花にも恵みをたれる。山楂さんざしの香気が天の星座には無用だと断言し得る思想家はあるまい。およそだれか分子の行路を測定し得る者があろうか。
山楂さんざしは芽ぐみ、丁子は古壁の上に宝石を飾り、薔薇色ばらいろの金魚草は石の割れ目に花を開き、草の間にはひな菊や金鳳花きんぽうげがかわいく咲きそめ、年内の白いちょうは始めて飛び出し
高地の周囲には、イギリス軍はここかしこに生籬いけがきを切り倒し、山楂さんざしの間に砲眼をこしらえ、木の枝の間に砲口を差し入れ、荊棘いばらのうちに銃眼をあけていた。その砲兵は茂みの下に潜められていた。