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小豆粥
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あずきがゆ
ふりがな文庫
“
小豆粥
(
あずきがゆ
)” の例文
正月十五日の
小豆粥
(
あずきがゆ
)
を始めとし、正式の粥には塩を使わなかった。その点だけは後々解しにくくなって、このような説明が考え出されたのであった。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
おなじく十五日、貴賤
小豆粥
(
あずきがゆ
)
を炊くのは、平安の世のいわゆる餅粥の節供で、同時に
毬杖
(
ぎっちょう
)
をもって女の腰を打つしきたりも、江戸をはじめ諸国に見られた。
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ちょうど家では
二十日正月
(
はつかしょうがつ
)
を兼ねて、暮れに生まれた男の子のために
小豆粥
(
あずきがゆ
)
なぞを祝っていた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
正月の衣類を
鞄
(
かばん
)
に詰め、一時間程話してから、松の内が過ぎたら年始を祝いに来ると云って帰ったが、正月十五日の朝に来て、
小豆粥
(
あずきがゆ
)
を食べ、その日は少しゆっくりして午後に帰った。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
起抜けに
今日様
(
こんにちさま
)
を拝んだ早耳三次が、花川戸の住居でこれから
小豆粥
(
あずきがゆ
)
の膳に向おうとしているところへ、茶屋町の自身番の老爺があわただしく飛込んで来た。
早耳三次捕物聞書:01 霙橋辻斬夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
大同三年の十一月二十四日に、一人の旅僧が来て食を求めたので、ちょうどこしらえてあった
小豆粥
(
あずきがゆ
)
を与えると、その粥には塩気がないから、旅僧は不審に思いました。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この日の
小豆粥
(
あずきがゆ
)
を果樹に食べさせ片手に鎌・鉈などをとって、恩威二つの力をもってなるかなるまいかを詰問する作法なども、雪国の方の特色といえば、雪が樹の根にうずたかくして
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“小豆粥”の解説
小豆粥(あずきがゆ)とは、米と小豆を炊き込んだ粥。ハレの日に食せられる食べ物の1つである。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
豆
常用漢字
小3
部首:⾖
7画
粥
漢検準1級
部首:⽶
12画
“小豆”で始まる語句
小豆
小豆色
小豆島
小豆坂
小豆飯
小豆粒
小豆澤
小豆沢
小豆餅
小豆長光