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射透
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いとお
ふりがな文庫
“
射透
(
いとお
)” の例文
基経が
辿
(
たど
)
りついた土手の上に、津の国の
茅原
(
かやはら
)
は半身を川の方に乗り出したまま深く胸を
射透
(
いとお
)
されて、
呼吸
(
いき
)
を絶っていた。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
秋の日は
赫々
(
かくかく
)
たる眼光を放ちて不義者の心を
射透
(
いとお
)
せるなり、彼は今日も
鎖
(
と
)
じ籠りて炉の傍に坐し、終日飯も食わずただ息つきてのみ生きておれり、命をかけて得たりし五十金
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
緑葉
(
みどりは
)
の香に、心が引き寄せられているようでありながら、しかも、目には肌の氷のような、声の細い胸を
射透
(
いとお
)
すような、女怪の住んでいる、灰色の空、赭いろのくすんだ色をして
北国の人
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
射
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
透
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
“射”で始まる語句
射
射殺
射手
射貫
射出
射込
射干
射落
射竦
射水