寺詣てらまいり)” の例文
皎々こうこうとして、夏も覚えぬ。夜ふけのつゝみを、一行は舟を捨てて、なまずと、ぼらとが、寺詣てらまいりをするさまに、しよぼ/\と辿たどつて帰つた。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
コレうちのお累の病気はうも火傷をしたばかりでねえ、心に思う処が有るのでそれが気になってからのわずらいと思って居るが、てめえお久の寺詣てらまいりに行った帰りは遅かったが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)