“寡居(かきょ)” の例文
いくばくもなく夫死し、寡居(かきょ)みずから守る云々というもので、要するに、夫を養い後家をとおした烈婦だというにある。
蓮月焼 (新字新仮名) / 服部之総(著)
その頃御本家では、葵(あおい)の御紋を附けていられた夫人がお亡くなりで、お子様もなく、寡居(かきょ)しておられました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
いずれを蹈(ふ)み破るも難(かた)ければ、今はただいつまでもかく寡居(かきょ)していつまでも佐太郎に訪わるるこそせめて世に存(ながら)うる甲斐(かい)ならめ、しかれどもすでに黄金に余れる彼、いつまで妻なくてあるべき
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
三十以上まだ四十にも足らぬ身を以て寡居(かきょ)は甚だ宜しからず。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)