寛衣ガウン)” の例文
寝衣ねまきの上へ寛衣ガウン引掛ひっかけながら、宗方博士むねかたはかせを先に、助手の新田進にったすすむ洋灯ランプを持ってとび出して来た。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
白っぽい絹布の寛衣ガウンが彼女に大変よく似合っていた。
そう思ったので、寝衣ねまきの上から寛衣ガウンを引掛け、寝室を出ると急いで老子爵の部屋へけつけた。
海浜荘の殺人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
傷は頸の両側にあり、奇怪な事には、それが三つずつ、まるで長い爪を突立つきたてたような形になっていた。——出血はひどいが生命いのちに別状はなさそうだ。新田は寛衣ガウンの裾を引裂ひきさいて手早く繃帯ほうたいをしながら
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)