“家婢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かひ75.0%
おんな25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この家の他の人々——即ちジョンとその妻、家婢かひのリア、佛蘭西人の保姆ほぼのソフィ——等は人柄ひとがらのいゝ人たちではあるが、併しこれと云つて面白い所もなかつた。
梨琴は、窯場で五郎大夫と親しくなって、そのめかけとも家婢かひともつかず、この家へ来たものだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこでは最早老婦人の姿は見えず、細君も留守で、二人の子供が家婢おんなを相手に淋しそうにしていた。ブロッスの老教授の家へ行って見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
石造の歩道を踏む音をさせて窓の外を往来ゆききする人達も、その珈琲店の店先へ来て珈琲の立飲をして行く近所の家婢おんなも、帳場のところへ来て話し込む労働者もしくはお店者風たなものふうの仏蘭西人も
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)