客間きゃくま)” の例文
ふしんに思ったが、倉皇そうこう客間きゃくまへとおした。そこで、ってみた一学という人は、なるほど、温雅おんが京風きょうふうなよそおいをした、りっぱな人物であった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欧州人の中でも一番女性尊重者は十指じっしの指すところ英国人であるが、英国人の女性尊重は客間きゃくまだけの女性尊重で、居間へ入ると正反対だという説がある。
女性崇拝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ホールは立ちあがり、足音あしおとをしのばせると、むこう見ずにも、客間きゃくまにそろそろとしのびこんでいった。思ったとおり、きゃくは、ふかぶかとベッドにもぐりこんでねむっていた。
みんなは、居間いま客間きゃくま、大広間から、小べや、衣裳いしょうべやと、片っぱしから見てあるきましたが、いよいよ奥ぶかく見て行くほど、だんだんりっぱにも、きれいにもなっていくようでした。
青ひげ (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
おかみさんが客間きゃくま時計とけいをなおしてくれっていうんで、いっしょに客間にはいったらさ、顔じゅうほうたいだらけの、色眼鏡いろめがねをかけて、おっそろしく口の大きな、へんな顔の客がいるじゃねえか。