“宝器”の読み方と例文
読み方割合
ほうき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国土を伝え、大統たいとうを継ぐにはなくてはならない朝廷の宝器ほうきである。ところがその玉璽は、洛陽の大乱のみぎりに、紛失したという沙汰がもっぱらであった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どんなことでも、この宝器ほうきのまえに神盟しんめいしたことは、たがえないということが、代々武田家の鉄則であった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、本願寺側でも、その以前に、あらゆる什物じゅうもつ宝器ほうきを展列して、いちいち目録を添え、ちりを払い、らんきよめ、立つ鳥水を濁さず——のことばの通りきれいにして去っていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)