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存命
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ながら
ふりがな文庫
“
存命
(
ながら
)” の例文
存命
(
ながら
)
えて坊主になって老い朽ちた。娘のために、姉上はそれさえお引取りになった。けれども、その魂は、途中で
牡
(
おす
)
の
海月
(
くらげ
)
になった。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その娘はもう二十年も昔から、
存命
(
ながら
)
えていることやら死んでしもうたことやらも知れぬものになってしまう、わずかに残っていたこの太郎坊も土に帰ってしまう。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
お
母
(
っか
)
さんまでに御苦労を掛けますのも
私
(
わたくし
)
故で、何とも御親切のお礼の申し様もございませんが、何分
私
(
わたくし
)
が
活
(
い
)
き
存命
(
ながら
)
えておりますと、他から夫の悪事が露見しても
私
(
わたくし
)
が申したとしか思われません
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貧乏根治を志願の一としてこの世に
存命
(
ながら
)
えおるこの物語の著者のごときは、書を焼き筆を折って志を当世に絶つのほかはないが、幸いにして私の見るところはマルサスとやや異なるところがある。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
かく
存命
(
ながら
)
へて今日までも、君に
傅
(
かしず
)
きまゐらせしは、妾がために雄の仇なる、かの烏円をその場を去らせず、討ちて給ひし黄金ぬしが、御情に
羈
(
ほだ
)
されて、
早晩
(
いつ
)
かは君の
御為
(
おんため
)
に、この命を
進
(
まい
)
らせんと
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
“存命”の意味
《名詞》
存命(ぞんめい)
生きていること。生存。
(出典:Wiktionary)
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
命
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“存命”で始まる語句
存命中