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孑孑
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ぼうふり
ふりがな文庫
“
孑孑
(
ぼうふり
)” の例文
例えば何月何日に
雷
(
らい
)
が鳴って何とかいう家におっこちたという通信種を、その家の天水桶に落雷して
孑孑
(
ぼうふり
)
が驚いたという風に書いて
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
やがてそれが
孑孑
(
ぼうふり
)
みたいに動きはじめ、次第に大きくなって鳥の形になり、黒い翼がみえ、声がきこえて、それはみな島をめがけて帰ってくる烏だということがわかる。
島守
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
六尺で
面桶
(
めんつう
)
ほど太く、頭が体に直角をなして附した状、槌の頭が柄に著いたごとしといい、あるいは長二尺ほどの短大な蛇で、
孑孑
(
ぼうふり
)
また十手を振り廻すごとく転がり落つとも
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
日の
中
(
うち
)
は
宛然
(
さながら
)
沸くが如く楽み、
謳
(
うた
)
ひ、
酔
(
ゑ
)
ひ、
戯
(
たはむ
)
れ、
歓
(
よろこ
)
び、笑ひ、語り、興ぜし人々よ、彼等は
儚
(
はかな
)
くも夏果てし
孑孑
(
ぼうふり
)
の形を
歛
(
をさ
)
めて、
今将
(
いまはた
)
何処
(
いづく
)
に
如何
(
いか
)
にして在るかを疑はざらんとするも
難
(
かた
)
からずや。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
孑孑
(
ぼうふり
)
の水や
長沙
(
ちょうさ
)
の裏長屋
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
予山中岸辺で蝮を打ち殺したつもりで苔など探し居ると、負傷した蝮が
孑孑
(
ぼうふり
)
様に曲り動いて予の足もとに滑り落ち来れるに気付き、再び念入れて打ち絶やした事三、四回ある。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
孑孑
(
ぼうふり
)
の水や
長沙
(
ちゃうさ
)
の裏長屋
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
孑
漢検1級
部首:⼦
3画
孑
漢検1級
部首:⼦
3画
“孑孑”で始まる語句
孑孑虫
孑孑蟲