“ぼうふり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孑孑75.0%
孑孒12.5%
棒振12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてそれが孑孑ぼうふりみたいに動きはじめ、次第に大きくなって鳥の形になり、黒い翼がみえ、声がきこえて、それはみな島をめがけて帰ってくる烏だということがわかる。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
四竹を鳴して説経をうたっていた娘が、三味線をひいて流行唄はやりうたを歌う姉さんになったのは、孑孒ぼうふりが蚊になり、オボコがイナになり、イナがボラになったと同じで、これは自然の進化である。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ましてや天蓋のうちの息しずかに、竹とはいえその尺八から、剣にも等しい一脈の殺気が迫ってくるところ——どうして冴えている! 奥行の知れない深味がある。棒振ぼうふり剣術や雑剣客のたぐいではない。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)