棒振ぼうふり)” の例文
ましてや天蓋のうちの息しずかに、竹とはいえその尺八から、剣にも等しい一脈の殺気が迫ってくるところ——どうして冴えている! 奥行の知れない深味がある。棒振ぼうふり剣術や雑剣客のたぐいではない。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)