子供がき)” の例文
「ほんま言うたら、六十円でもやって行かれしまへんネん。子供がきが二人も居よりまんネん。きょう物がたこおまっさかいな」
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「すんだのかい、もう用はねえのかい、おい大人おとなたち。どうにかきりぬけたってわけだな。じゃあおれは行くよ。子供がきどもを起こしに行ってやるかな。」
「おや、大奥様、とんでもない。……どうしてそんなことが出来ますものか。あの頃はほんの子供がきでしたので、何のわきまえもございませんでしたので……」
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「だから、子供がきを育てるのも、容易ばかには出来ねえだ」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
増「小憎らしい、此の子供がきは悪態をつく」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
六番目の子供がきまでが手助けをしてくれますが、それでもうまく食ってはいけません…………それに世の中もよくおさまっていないものだから……どの方面にも銭はとられるし、きまったおきてはないし
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「だが、俺にもし子供がきでもあったら、もっと大事にするかも知れねえ。」
「此の子供がきアようじれってえよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おれのような子供がきは一人前だが、お前たちのような大人おとなはまだ赤児ねんねえだ。」