婚儀ことぶき)” の例文
香央も従来もとよりねがふちなみなれば深く疑はず、妻のことばにきて、婚儀ことぶきととのひ、両家の親族氏族うからやから四九鶴の千とせ、亀の万代よろづよをうたひことぶきけり。
ここに一日二日を過すままに、金忠夫婦が二四四心をとりて、ひたすら嘆きたのみける。其の志のあつきにでて、豊雄をすすめてつひに婚儀ことぶきをとりむすぶ。
はやく日をえらみて三五聘礼しるしれ給へと、あながちにすすむれば、盟約ちかひすでになりて、井沢にかへりごとす。やが聘礼しるしを厚くととのへて送りれ、三六よき日をとりて婚儀ことぶき三七もよほしけり。