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妄誕
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もうたん
ふりがな文庫
“
妄誕
(
もうたん
)” の例文
右の武者修行の現に見た物語を
緒
(
いとぐち
)
として、それから炉辺で語り出されるおのおのの物語は、主として甲州裏街道に連なる、奇怪にして、荒唐にして、空疎にして、
妄誕
(
もうたん
)
なる伝説と
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
あえて
穿鑿
(
せんさく
)
をなすにはあらず、一部の
妄誕
(
もうたん
)
のために
異霊
(
いれい
)
を
傷
(
きずつ
)
けんことを恐るればなり。
遠野の奇聞
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
近代の
御伽百物語
(
おとぎひゃくものがたり
)
の徒に至りてはその
志
(
こころざし
)
やすでに
陋
(
ろう
)
かつ決してその談の
妄誕
(
もうたん
)
にあらざることを誓いえず。
窃
(
ひそか
)
にもってこれと隣を比するを恥とせり。要するにこの書は現在の事実なり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
現に「農家義人伝」は「伝吉、
一郷
(
いっきょう
)
の
悪少
(
あくしょう
)
と共に
屡
(
しばしば
)
横逆
(
おうげき
)
を行えりと云う。
妄誕
(
もうたん
)
弁ずるに足らざる也。伝吉は
父讐
(
ふしゅう
)
を復せんとするの孝子、
豈
(
あに
)
、
這般
(
しゃはん
)
の
無状
(
ぶじょう
)
あらんや」と「木の葉」の記事を否定している。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“妄誕”の意味
《名詞》
言説に何の根拠もないこと。偽り。でたらめ。
(出典:Wiktionary)
妄
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
誕
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
“妄誕”で始まる語句
妄誕不稽
妄誕臆説