天色そら)” の例文
やがてはるか能生のうを認めたるあたりにて、天色そらにわかに一変せり。——おかはなはだ黒く、沖は真白に。と見る間に血のごとき色はと流れたり。日はまさに入らんとせるなり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)