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大穹窿
読み方 | 割合 |
おおまるがた | 50.0% |
だいきゆうりゆう | 50.0% |
上は
大穹窿の
天井で
極彩色の濃く眼に
応える中に、
鮮かな
金箔が、胸を
躍らすほどに、
燦として輝いた。自分は前を見た。前は
手欄で尽きている。手欄の外には
何にもない。大きな穴である。
一年中最も楽しい秋の盛岡——
大穹窿が無辺際に澄み切つて、空中には
一微塵の影もなく、田舎口から入つて来る炭売
薪売の馬の、冴えた/\鈴の音が、
市の
中央まで
明瞭響く程透徹であることや