大病人たいびやうにん)” の例文
なんだつて、また……大病人たいびやうにん釣臺つりだいでかゝへてて、往來わうらい喧嘩けんくわ出來できない義理ぎりですから、睨着にらみつけてのまんま歩行あるいたさうです。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おほせられます此方の家には兄だの大病人たいびやうにんだのと云は御座りません男衆も大勢ありますが旦那樣に若衆ばかり皆達者で居ります夫は大方おほかた門違かどちがひで御座りませうと申に長兵衞否々いや/\門違かどちがひにてはなし此方こつちの家は江戸屋清兵衞と云ならんと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)