大歳おおとし)” の例文
大歳おおとしまたは十四日の年越としこしばんに、家々の門に来てこれを振りまわし、ダシヤレダシヤレ、またはハーラメダーセ、すなわち孕み女を出せとわめくのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
背戸せどから隣の家へそっと火を借りに行くなどということは、勿論もちろんもう必要の無いことであるが、それでも昔大歳おおとしの夜おそく、火種をたやしてしまった新嫁が、途法にくれてかどに出て立っていると
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)