大和路やまとぢ)” の例文
これを聞いた瀬田と渡辺とは、「そんなら我々も是非共御先途ごせんとを見届けます」と云つて、河内かはちから大和路やまとぢはしることを父子ふしに勧めた。四人の影は平野郷方角へ出る畑中道はたなかみちやみうちに消えた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
後に庄司は天王寺村てんわうじむらかして、平野郷ひらのがうから河内かはち大和やまとを経て、自分と前後して大和路やまとぢはしつた平八郎父子には出逢はず、大阪へ様子を見に帰る気になつて、奈良まで引き返して捕はれた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)