多聞たもん)” の例文
「のう、わがつま。お通し申してもおよろしいのでございましょ。……多聞たもん、お客さまじゃ、そなたは、こちらへ来やい」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四隅に護持する増長ぞうじょう持国じこく広目こうもく多聞たもんの一丈の四天王をはじめ、この間に佇立する梵天ぼんてん帝釈天たいしゃくてん密迹王みっしゃくおう金剛王こんごうおう不動明王ふどうみょうおう、地蔵尊、弁才天、吉祥天きっしょうてん、及び北面する秘仏、執金剛神しゅうこんごうじん
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
すでに多聞たもんを出て、大手の唐橋を通っていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多聞たもん、ここへ来い」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多聞たもん、ここへ来い」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)