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多福
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たふく
ふりがな文庫
“
多福
(
たふく
)” の例文
ところが日本では観音様をはじめとして、お
多福
(
たふく
)
、能の面、もっとも著しいのは
浮世絵
(
うきよえ
)
にあらわれた美人、ことごとく細い。みんな象に似ている。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その日になれば
男女
(
なんにょ
)
の
乞食
(
こじき
)
ども、女はお
多福
(
たふく
)
の面を
被
(
かぶ
)
り、男は顔手足
総
(
すべ
)
て真赤に塗り額に縄の角を結び手には竹のささらを持ちて鬼にいでたちたり。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
なんぼ実があるとて、まだ年若な清さん、私はこんなお
多福
(
たふく
)
でも側にゐられて気持の悪くなるほどの女でもある
間敷
(
まじく
)
、つひ手が
障
(
さわ
)
り足が障るといふやうな事にならば
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
して、このお
多福
(
たふく
)
めえ、気に入らねえけったいな女詩人だと言ったら……
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
きっと
外
(
ほか
)
に美しい娘さんもおありでしょうし、もしそうでないとしましても、私の様なこのお
多福
(
たふく
)
が、どうまあ一生可愛がって
貰
(
もら
)
えよう、などと色々
取越
(
とりこし
)
苦労もしますれば、従ってお友達だとか
人でなしの恋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
枕元を見ると箱の上に一寸ばかりの人形が沢山並んでゐる、その中にはお
多福
(
たふく
)
も
大黒
(
だいこく
)
も
恵比寿
(
えびす
)
も
福助
(
ふくすけ
)
も
裸子
(
はだかご
)
も招き猫もあつて皆笑顔をつくつてゐる。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
お
多福
(
たふく
)
の面のうしろ側には、怖い鬼の面が隠れているのだ。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
福
常用漢字
小3
部首:⽰
13画
“多福”で始まる語句
多福面
多福風
多福山
多福湯
多福豆