“外壕”の読み方と例文
読み方割合
そとぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場末ではあるけれども、富山でにぎやかなのは総曲輪そうがわという、大手先。城の外壕そとぼりが残った水溜みずたまりがあって、片側町に小商賈こあきゅうどが軒を並べ、壕に沿っては昼夜交代に露店ほしみせを出す。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこは岡崎城下の外壕そとぼりをさらに北へぬけ出た郊外に在り、なだらかな丘や雑木林が広びろと続き、すすきの生茂った草原の間にささやかな野川の流れなどのある、ひなびた閑寂な地であった。
晩秋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一、外壕そとぼり埋立とその耕作制度。
半之助祝言 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)