壊出くずれだ)” の例文
此凄まじい日に照付られて、一滴水も飲まなければ、咽喉のどえるをだま手段てだてなくあまつさえ死人しびとかざ腐付くさりついて此方こちらの体も壊出くずれだしそう。
尤も形の徐々そろそろ壊出くずれだした死骸を六歩と離れぬ所で新鮮の空気の沙汰も可笑おかしいかも知れぬが——束の間で、風が変って今度は正面まとも此方こっちへ吹付ける、その臭さに胸がむかつく。