塩髯しおひげ)” の例文
みじか暖簾のれんにて分け、口おおきく、しわ深く、眉迫り、ごま塩髯しおひげ硬く、真赤まっかいしれたるつらを出し、夫人のその姿をじろりとる。はじめ投頭巾なげずきんかぶりたる間、おもて柔和なり。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)