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ぬりし
ふりがな文庫
“
塗師
(
ぬりし
)” の例文
コウン、コウン、コン——
青蓮院
(
しょうれんいん
)
の山門には、足場がかかっていた。夏の
暴風
(
あらし
)
で破損した
欄間彫
(
らんまぼり
)
へ二人の
塗師
(
ぬりし
)
と三人の
彫刻師
(
ほりし
)
とが来て、修繕していた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この鍛冶屋は仕事の合間々々に
塗師
(
ぬりし
)
の仕事もして、この界隈ではなかなか上手な画工だといふ評判だつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
これらは素地でありますが、これに
塗師
(
ぬりし
)
と
蒔絵師
(
まきえし
)
と
沈金師
(
ちんきんし
)
とが加わって様々な漆器が出来上ります。輪島のものは
塗
(
ぬり
)
が手堅いのを以て世に知られ、その年産額は三百万円ほどに達するといわれます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
山門の足場に、白い霜が下りるころになると、その足場はこわされて、仏師や
塗師
(
ぬりし
)
たちも来なくなった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
つくっていただけまいか。もとより鍛冶、
矢柄師
(
やがらし
)
、
塗師
(
ぬりし
)
などの工匠はいくらでもお使いになって
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
鍛冶
(
かじ
)
、
塗師
(
ぬりし
)
、
鎧師
(
よろいし
)
などの
工匠
(
たくみ
)
たち、僧侶から雑多な町人や百姓までが——その中には
被衣
(
かずき
)
だの
市女笠
(
いちめがさ
)
だのの女のにおいをも
蒸
(
む
)
れ立てて——おなじ方角へ、流れて行くのだった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“塗師”の意味
《名詞》
塗師 (ぬりし、ぬし)
木地師の挽いた木地に漆を塗る職人。
漆細工や漆器製造を業とする職人。塗師屋。
鞘に漆を塗る工匠。
(出典:Wiktionary)
“塗師”の解説
塗師(ぬし)は、江戸時代以前から用いられた漆芸家の古称。
近代以前の漆芸では分業制が取られており、生地師(きぢし)や蒔絵師(まきえし)などに対して特に漆を塗る職工に用いられる。
(出典:Wikipedia)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“塗師”で始まる語句
塗師屋
塗師重
塗師町
塗師職