垢擦あかす)” の例文
風邪かぜを引いたと見えて、このあついのにちゃんちゃんを着て、小判形こばんなりおけからざあと旦那の肩へ湯をあびせる。右の足を見ると親指の股に呉絽ごろ垢擦あかすりをはさんでいる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「婆やさんの長湯にもあきれるなあ、やあ垢擦あかすりだ、やあぬかだのって」
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)