土耳古玉トルコだま)” の例文
そんな時には土耳古玉トルコだまのやうな夏の午前の空を、土耳古玉色に——或は側面から透して見た玻璃板ガラスいたの色に、うつして居るのであつた。
卓子テーブルの上にはその次に、指環の箱が二つ出て来た。白天鵞絨しろびろうどの蓋を明けると、一つには真珠の、他の一つには土耳古玉トルコだまの指環がはいっている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おしまいの二つぶばかりのダイアモンドがそのみがかれた土耳古玉トルコだまのそらからきらきらっと光ってちました。
太陽たいようはいまはすっかり午睡ごすいのあとの光のもやをはらいましたので山脈さんみゃくも青くかがやき、さっきまで雲にまぎれてわからなかった雪の死火山しかざんもはっきり土耳古玉トルコだまのそらにきあがりました。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そらは みがいた 土耳古玉トルコだま