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因循
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いんじゆん
ふりがな文庫
“
因循
(
いんじゆん
)” の例文
また
因循
(
いんじゆん
)
の質にてテキパキ物事の
捗
(
はかど
)
らぬ所があるが、生来忍耐力に富み、辛抱強く、一端かうと思ひ込んだことはどこまでもやり通し、大器晩成するものなり……
六白金星
(新字旧仮名)
/
織田作之助
(著)
さう
因循
(
いんじゆん
)
してをるから、
益
(
ますま
)
す陰気になつて了ふのだ。この間も
鳥柴
(
としば
)
の奥さんに会つたら、さう言つてゐたよ。
何為
(
なぜ
)
近頃は奥さんは
些
(
ちよつ
)
ともお見えなさらんのだらう。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
鹿太は物騒がしい世の中で、「黒船」の
噂
(
うはさ
)
の間に成長した。市郎左衛門の所へ来る客の会話を聞けば、
其詞
(
そのことば
)
の中に
何某
(
なにがし
)
は「正義」の人、何某は「
因循
(
いんじゆん
)
」の人と云ふことが必ず出る。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
私には政治上の位地を占有した婦人は比較的深い注意と興味とを
以
(
もつ
)
て婦人自身の義務に
竭
(
つく
)
す事が出来ない様に見えます。と云つて私共婦人を退化した
因循
(
いんじゆん
)
卑屈の人種であると思ふのでは無いのです。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「さあ行つて見ませう、ええ、胃病の薬です。さう
因循
(
いんじゆん
)
してゐては
可
(
い
)
けない」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“因循”の意味
《名詞》
因循(いんじゅん)
古い因習にとらわれ、改めないこと。また、そのようなさま。
ぐずぐずしていること。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
因
常用漢字
小5
部首:⼞
6画
循
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
“因循”で始まる語句
因循姑息
因循吏
因循的