トップ
>
回顧
>
かいこ
ふりがな文庫
“
回顧
(
かいこ
)” の例文
今更のように
回顧
(
かいこ
)
して、すべてが
奇跡
(
きせき
)
のように考えられた。松千代が生きていた——これは自分の生きている以上の思いだった。奇跡以上の奇跡であった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大きなひろい意味の言葉を用うるときはしばしば
自
(
みずか
)
ら
欺
(
あざむ
)
くことがある。わが輩はとくに職業を選定せんとする青年に自己の動機を
回顧
(
かいこ
)
せんことを
勧
(
すす
)
む。先人の言に
曰
(
いわ
)
く
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
元禄時代に対する
回顧
(
かいこ
)
がそれである。見よ、彼らの亡国的感情が、その祖先が一度
遭遇
(
そうぐう
)
した時代閉塞の状態に対する同感と思慕とによって、いかに
遺憾
(
いかん
)
なくその美しさを発揮しているかを。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
人間の歴史はあらゆる能力の活動を含んでいるのだから政治に軍事に宗教に経済に各方面にわたって
一望
(
いちぼう
)
したらどういう
頼母
(
たのも
)
しい
回顧
(
かいこ
)
が出来ないとも限るまいが、とくに余に密接の関係ある部門
『東洋美術図譜』
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
かく長たらしく書いたことを
回顧
(
かいこ
)
すると、僕の平生の
筆法
(
ひっぽう
)
とは
大分
(
だいぶん
)
調子が
異
(
ちが
)
っておる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
幼少時代の理想の
回顧
(
かいこ
)
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“回顧”の意味
《名詞》
回 顧(かいこ)
過去を振り返ること。
後ろを振り返ること。
(出典:Wiktionary)
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
顧
常用漢字
中学
部首:⾴
21画
“回顧”で始まる語句
回顧的
回顧橋