四本しほん)” の例文
進んで行った鹿しかは、首をあらんかぎり延ばし、四本しほんあしを引きしめ引きしめそろりそろりと手拭てぬぐいに近づいて行きましたが、にわかにひどく飛びあがって、一目散にげ戻ってきました。
鹿踊りのはじまり (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
まだ四本しほん、こんなこってつぶれるとはむかしのようでもないじゃないか。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
四本しほん
青い眼の人形 (新字新仮名) / 野口雨情(著)
すゝんでつた鹿しかは、くびをあらんかぎりばし、四本しほんあしきしめきしめそろりそろりと手拭てぬぐひちかづいてきましたが、にはかにひどくびあがつて、一目散もくさんもどつてきました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ほんとうに、その雪は、まだあちこちのわずかなくぼみや、向うの丘の四本しほんかしわの木の下で、まだらになって残っています。タネリは、大きく息をつきながら、まばゆい頭のうえを見ました。