カペイキ)” の例文
給料は一日三十カペイキであった。工場の大人共はシャポワロフに「仕事を教えるかわりに、朝から晩までウォツカを買いに走らせた。」
大きい大きいニッケル湯沸しの横に愛嬌のいい小母さんが立って一杯三カペイキ(三銭)のお茶をのませ、菓子などを売る喫茶部はにぎやかな話し声笑い声に満ちている。
波止場で十五カペイキ、二十カペイキを稼ぐことは容易であった。そこで、荷揚人足、浮浪人、泥棒の間に自分を置き、ゴーリキイは後年この時代のことを、次のように書いている。
が、本を裂かれるので、貸本屋に四十七カペイキという「巨額の借金」が出来てしまった。ゴーリキイの一年六ルーブリの給金は祖父がとっていた。ゴーリキイには金の出どころがない。
工場で女は十一時間、十二時間と働かされ、賃銀は一日三十五カペイキ(三十五銭ぐらい)。
直ぐ八カペイキ(八銭)出して切符を買う。そしてズンズン中へ入り、運転手台の方から降りる。女車掌がだから走っている電車の中を苦しい思いして歩きまわって、切符を売らないですむ。
学生とゴーリキイとは夜昼かわり番こにその寝台に眠り、朝になるとゴーリキイは「飢えないために、ヴォルガへ、波止場へと出かけて行った。そこで十五——二十カペイキを稼ぐことは容易であった。」