“大哥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あにい75.0%
あに16.7%
あにさん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お察しの通り、藤代の御屋敷へ行くんですが、まだ誰にも馴染なじみがないもんですから、こちらの大哥あにいに連れて行って貰わなければ……」
半七捕物帳:27 化け銀杏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
以前は新内の流しを遣っていて、今の商売は巾着切り、そこで綽名を新内松という苦味走った大哥あにさんに、お金はすっかり打込んでいる。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これがいっそしがない半端人足だったら、どうも仕方がないと諦めてしまうかも知れないが、なまじい相当の家に生れて、立派な大哥あにさん株で世間が渡られる身体だけになお/\辛いわけです。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)