品定しなさだ)” の例文
この話から、昔の雨夜の話に、いろいろと抽象的に女の品定しなさだめをしたことも二人の間に思い出されて、泣きも笑いもされるのであった。
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「だけど、こんなこと、いけないことね。受け付けたばかりの印象で、さっそく塾生の品定しなさだめをはじめるなんて。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
学生がくせいたちは、いわゆる芸術家げいじゅつかを、芸者げいしゃかなどのように、品定しなさだめしているのでした。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「馬鹿野郎、娘の品定しなさだめに、お前を張らせたわけぢやないよ」
家はに属するものと品定しなさだめの人たちに言われるはずの所でも、そんな所から意外な趣のある女を見つけ出すことがあればうれしいに違いないと源氏は思うのである。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)