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咸陽宮
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かんようきゅう
ふりがな文庫
“
咸陽宮
(
かんようきゅう
)” の例文
ある人
咸陽宮
(
かんようきゅう
)
の
釘
(
くぎ
)
かくしなりとて持てるを蕪村は
誹
(
そし
)
りて「なかなかに咸陽宮の釘隠しといはずばめでたきものなるを無念の事におぼゆ」
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
だが、
加茂
(
かも
)
の堤に出ると、
咸陽宮
(
かんようきゅう
)
の
唐画
(
からえ
)
にでもありそうな
柳樹
(
やなぎ
)
の並木に、
清冽
(
せいれつ
)
な水がながめられて、
冷
(
ひや
)
りと、顔へ、
濡
(
ぬ
)
れ
紙
(
がみ
)
のような風があたる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その石も巨大なるブッ
欠
(
か
)
きや、角の取れない切石や、石炭のかすのような「つぶて」で、一個一個としては、
咸陽宮
(
かんようきゅう
)
の瓦一枚にすら
如
(
し
)
かないものであるが、これが
渾然
(
こんぜん
)
として
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
間炊
(
ケンスイ
)
と書いてあいだに
炊
(
た
)
く
飯
(
めし
)
だからという者があり、または
粥
(
かゆ
)
を出すからケンズイのスイは吸うことだと思っている者もあり、または
硯水
(
すずりみず
)
などというとんでもない字を書いて、昔
咸陽宮
(
かんようきゅう
)
で冬の日
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ある人
咸陽宮
(
かんようきゅう
)
の釘かくしなりとて持てるを蕪村は
誹
(
そし
)
りて「なかなかに咸陽宮の釘隠しと云わずばめでたきものなるを無念のことにおぼゆ」
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
咸
漢検1級
部首:⼝
9画
陽
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
宮
常用漢字
小3
部首:⼧
10画
“咸陽”で始まる語句
咸陽
咸陽橋
咸陽一炬