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呑気者
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のんきもの
ふりがな文庫
“
呑気者
(
のんきもの
)” の例文
伏見屋が没落してからは、人足にまで身を落しましたが、臆病馬吉という
綽名
(
あだな
)
で呼ばれて、本人も大して極りも悪がらずに返事をする
呑気者
(
のんきもの
)
。
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
呑気者
(
のんきもの
)
、労働者、知識階級、貧乏人、物持ち、それらは問わない、如何なる種類の人でも、本当の心持を
詠
(
うた
)
ったものは結構。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
「
呑気者
(
のんきもの
)
のすることは違つたものだ。今に自分も犬と一緒に腹を
空
(
す
)
かすやうになるまでさ。」と
或
(
あ
)
る者は言ひました。
犬の八公
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
戦争末期の
物量
(
ぶつりょう
)
不足で、ほんの僅かなものを、しかも一定
容量
(
ようりょう
)
の制限で、夜おそくまで準備している母親の様子を見ると、さすがに私のような
呑気者
(
のんきもの
)
もしんみりしてくる。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
何より有難いのは、そんな婆さんにも似合わず、楽天的な
呑気者
(
のんきもの
)
で、主人が何者であるか、彼が土蔵の中で何をしているか、という様なことを、
猜疑
(
さいぎ
)
し
穿鑿
(
せんさく
)
しなかったことである。
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
別段怪我も無いし、お比奈さんの可愛らしい頬が、火ぶくれになったわけでも無いから、そのまま八五郎が帰るのを待ちましたが、この子と来たら、御存じの通りの
呑気者
(
のんきもの
)
でしょう
銭形平次捕物控:239 群盗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
人は僕を
呑気者
(
のんきもの
)
と云ってるけれど、それは皮相の観察で、実は僕は無抵抗者なんだ。然し、無抵抗者と無抵抗主義者とは違う。主義となると、其処に一種の排他的抵抗が出て来るものだ。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
この頼みが持込まれたとき、さすが
呑気者
(
のんきもの
)
のガラッ八も、再三辞退しました。
銭形平次捕物控:100 ガラッ八祝言
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
呑
漢検準1級
部首:⼝
7画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“呑気”で始まる語句
呑気
呑気屋
呑気相
呑気至極
呑気暮
呑気千万