“呑気屋”の読み方と例文
読み方割合
のんきや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうかね、御母さんには何だか分らないけれども——それにあなた、あの宗近と云うのが大の呑気屋のんきやで、あれこそ本当の鉄砲玉で、随分の困りものでしてね」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
でも、華冑かちゅうの子弟によくある型の、交際上手な、話の面白い、趣味の広い人で、自ら芸術家を以て任じている天成の呑気屋のんきやさんであるから、当人は一向そんなことを苦に病んでいない。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それとも長蔵さんはたびたびこんな呑気屋のんきや銅山やまへ連れて行くんで、自然その往き還りにはこの主人の厄介やっかいになりつけてるから、別段気にも留めないのかも知れない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)