あら)” の例文
植物界広しといえどもユトランドの荒地に適しそこに成育してレバノンの栄えをあらわす樹はあるやなしやと彼は研究に研究を重ねました。
歌には「白露重み」とあるから、もっと露を帯びたら帯びたらしい姿をあらわし、これを見る人にもそれがはっきりと判かる様でなければならない理窟ではないか。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
れ目の前に青緑みどりあらわし、その枝を園に蔓延はびこらせ、その根を石堆いしづかにからみて石の家を眺むれども、もしその処より取除とりのぞかれなばその処これを認めずして、我は汝を
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
この名は誠に芽出度い名なんだから更に讃美の言葉をあらわす玉椿つばきの名も出来た訳だ。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
殊に梅の花は百花にさきがけてらきいわゆる氷肌の語があり、枝幹は玉骨と書かれて超俗な姿態をあらわします。時には「暗香浮動ス月黄昏」と吟ぜられてその清香の馥郁ふくいくを称えられます。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)