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向不見
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むこうみず
ふりがな文庫
“
向不見
(
むこうみず
)” の例文
下等な愚劣な
向不見
(
むこうみず
)
なそして軽率な鼻持ちのならないことばかり並べてある。私は到底それを読んで憤怒を覚えずにはゐられなかつた。
編輯室より:(一九一四年三月号)
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
それが男よりもズット
敏捷
(
びんしょう
)
で、
向不見
(
むこうみず
)
と来ているのですから、Aはイヨイヨ
仰天
(
ぎょうてん
)
して、悲鳴を揚げながら逃げ迷う。
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
あの
棄鉢
(
すてばち
)
な気紛れものと、この
姉
(
あね
)
さんでなくッちゃ、当節では出来ない仕事。また
出来
(
でか
)
されちゃ大変でがすのに、とうとう
見事
(
みんごと
)
仕出来した。何という
向不見
(
むこうみず
)
な寄合でしょうな。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あるいは一人は私を利口な男だと考え他の人は
向不見
(
むこうみず
)
だと思っている。
語られざる哲学
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
そうして手段と云ふやうな事に向つて事をやり始めますと、私の負けぎらひな
向不見
(
むこうみず
)
な性質がどう走るかしれないと思ひますとぞつとします。
九州より:――生田花世氏に
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
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子供らしい無邪気と
向不見
(
むこうみず
)
な勇気をもつてゐる人です。人から好かれると云ふのはその点より以外にはないやうです。
妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
泡鳴氏が一途に、何もかもおし退けて行かうとするあの
向不見
(
むこうみず
)
はおそらく氏のせつかちな性分がさうさせるのです。泡鳴氏には冷静な理智などは全くないものゝやうです。
妾の会つた男の人人
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“向”で始まる語句
向
向日葵
向島
向側
向後
向脛
向背
向直
向合
向柳原