吏民りみん)” の例文
欺瞞ぎまんおし阿諛あゆの声、吏民りみんともに廃頽にまかせ、自壊じかいをいそぎ、滔々とうとう行くところも知らぬありさま……
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
数年後、今一度李陵は北海ほっかいのほとりの丸木小舎ごやたずねた。そのとき途中で雲中うんちゅうの北方をまも衛兵えいへいらに会い、彼らの口から、近ごろ漢の辺境では太守たいしゅ以下吏民りみんが皆白服をつけていることを聞いた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)