名頭ながしら)” の例文
これよりも骨折りて造り出でけんと思はるゝは、人の名頭ながしらの字を花もて現したるにぞありける。こゝにては花と花とつらね、葉と葉と合せて形を作りたり。
その住持も近頃居りませんので、お町は日々にち/\子供を相手にして、せい/″\仮名尽かなづくし名頭ながしらぐらいを指南して居ります。たまには歌などを書くことも有ります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今日行われている名頭ながしらというもの、すなわち人の通称の吉というのはたちばな氏であります。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)