同遊つれ)” の例文
村人某、かねて無頼のさがなりけり。村外に遊びけるをり、少婦の馬に乗りて来るを見て、同遊つれの者を顧みていへらく、おのれ彼の少女をして笑はしめむと言ふ。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
と見れば軍艦羅紗ラシャの洋服を着て、金鍍金きんめっき徽章きしょうを附けた大黒帽子を仰向けざまにかぶった、年の頃十四歳ばかりの、栗虫のようにふとった少年で、同遊つれと見える同じ服装でたちの少年を顧みて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)