同行どうぎやう)” の例文
これにはかならず同行どうぎやうのものあるゆゑ、そのかどにいたりてかねをならせば同行も家にありてかねをうちあいさつとしていできたる。
大正十四年八月に、比叡山ひえいざんのアララギ安居会あんごくわいに出席して、それから先輩、友人五人の同行どうぎやう高野山かうやさんにのぼつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
御奉行様御おぼえもめでたく、あまりにしたしくなし下され、同行どうぎやうのてまへすこしきのどくなるくらゐに御坐候よし。さて六月十七日あさ、わたくし方へ御いでなされ候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
蹴散し洒落しやれ散したれ坂下驛さかもとえきを過るころより我輩はしばらくおい同行どうぎやう三人の鼻の穴次第に擴がりく息角立かどたち洒落も追々おひ/\苦しくなりうどの位來たらうとの弱音よわね梅花道人序開きをなしぬ横川に滊車を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)