吉日きちじつ)” の例文
「おお、きょうのような吉日きちじつはまたとない。いかにもこの場できゃつを成敗せいばいいたそう、その介錯かいしゃくもそちに命じる! ぬかるな!」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あなたも御承知ごしょうちとおり、こちらの世界せかいでは、なにをやるにも、手間暇間てまひまりません。おもったが吉日きちじつで、すぐに実行じっこううつされてきます。
ところが今朝は如何なる吉日きちじつか、私は不図ふと四十年前に、金博士から聞いた疑問の民族の名を思い出したのであった。
八月になっても、以後、沙汰がないので、又左衛門利家は、重臣の村井長頼むらいながよりを使いとして、富山へやり、華典かてん吉日きちじつをきめたいと、相談させた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)