可疎うとま)” の例文
可疎うとましの吾子あこが心やと、涙と共に掻口説かきくどきて、かなしび歎きの余は病にさへ伏したまへりしかば、殿も所為無せんなくて、心苦う思ひつつも、なほ行末をこそ頼めと文の便たより度々たびたびに慰めて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
言ふも可疎うとましげに聞えけれど、さして貫一はこころも留めず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)