可忌いまわ)” の例文
紫玉は敗竄はいざんした芸人と、荒涼たる見世ものに対して、深い歎息ためいきを漏らした。且つあわれみ、且つ可忌いまわしがったのである。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紫玉は敗竄はいざんした芸人と、荒涼たる見世ものに対して、深い歎息ためいきらした。つあはれみ、且つ可忌いまわしがつたのである。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
貴下あなた、慰めるにしても、気休めを言うにしても、何と云う、馬鹿な、可忌いまわしい、呪詛のろった事を云ったものでしょう。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、市に取っては、上もなき可忌いまわしさで。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)