“古簾”の読み方と例文
読み方割合
ふるすだれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其處の鐵砲型に組み上げた梁の上には、眞物ほんものの鐵砲が一梃縛つてあり、その鐵砲には古簾ふるすだれなどを卷きつけて、巧みにカモフラージユしてあつたのです。
屋内の細いはあまりに冷酷ではないか。ごらんなさい、奥をのぞくと古簾ふるすだれを垂れて、じっと虫の音を楽しむごとく手枕で横になっている人間が見えますのに——。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
扨津軽屋へ約束いたし候院之荘之古簾ふるすだれ、旧冬やう/\と得候故、船廻しにしんじ候。御届可被下候。後醍醐帝御旅館それがしが家に、今簾をかけ候。これは須磨などに行在処あんざいしよの跡とてかけ候を見及たるや。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)