トップ
>
古毛布
>
ふるげっと
ふりがな文庫
“
古毛布
(
ふるげっと
)” の例文
やがて陰士は山の芋の箱を
恭
(
うやうや
)
しく
古毛布
(
ふるげっと
)
にくるみ初めた。なにかからげるものはないかとあたりを見廻す。と、幸い主人が寝る時に
解
(
と
)
きすてた
縮緬
(
ちりめん
)
の
兵古帯
(
へこおび
)
がある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
蒼面
(
そうめん
)
、乱髪、帯も
〆
(
し
)
めず、衣服も着けず、素肌に
古毛布
(
ふるげっと
)
を
引絡
(
ひきまと
)
いて、破れたる穴の中よりにょッきと天窓を出だせるのみ、歩を移せば
脛股
(
けいこ
)
すなわち出ず、警吏もしその失体を
詰責
(
きっせき
)
せんか
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見ると
先刻
(
さっき
)
主人が書斎へ放り込んだ
古毛布
(
ふるげっと
)
である。
唐桟
(
とうざん
)
の
半纏
(
はんてん
)
に、
御納戸
(
おなんど
)
の
博多
(
はかた
)
の帯を尻の上にむすんで、
生白
(
なまじろ
)
い
脛
(
すね
)
は
膝
(
ひざ
)
から下むき出しのまま今や片足を挙げて畳の上へ入れる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“古毛”で始まる語句
古毛氈